人生の目的を失って、刹那的に生きようとする若者が増えています。
会社に入っても、生活の糧としての給料をもらうために仕事をするだけで、
趣味やレジャーに生きがいを求める人も多くなっています。
時代の流れですから、無理もないのかもしれません。しかしそればかりでは虚しくなってしまうでしょう。しばらくは面白いかもしれませんが、結局はみんなもっと高いレベルの目的を求めるはずです。
私は、自分がそうであったように、「仕事に打ち込んで、世の中に役たち、自分自身も幸せだった」と感じられる生き方が、時代がどう変わろうと、最終的にみんなが求めているものではないかと思います。世の中がどのように変わっても、善を追求するという人間の本質は変わらないからです。
中には、この考え方に反発する人もいるかもしれません。それでも私は、この生き方を今後も説いて行こうと考えています。
人生経験を積んだはずの三十代後半から上の人たちが自信を失って、世の中が変わったとか、古い話は通じないと思い込み、人生について話していないのがおかしいのです。自信を持って自分の生き方を話していけば、若い人も共鳴してくれるはずだと私は信じています。
上記の言葉は
京セラ、KDDIの設立者であり
経営破綻したJALを2年で再生させた
経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。
私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように
人生や会社の未来は
考え方や人生観、在り方、哲学で
決まるのではないかと思い至りました。
これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を
自分自身のために、そしてコンパスの未来のために
全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。
社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み
繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。
代表取締役社長 板橋満彦
出典
『心を高める、経営を伸ばす』
―素晴らしい人生をおくるために―
稲盛和夫著 発行元PHP研究所