アメリカの子供たちは、高校までは自由闊達に、人間性を養うような教育を受けてきているのではないでしょうか。その期間は、彼らにとって、「何かをしたい」という意欲、いわば人生の目標を醸成する時ではないかと思います。
そして彼らは大学に入り、目標達成に必要な基礎学問を猛烈に勉強し始めるのです。実際に、アメリカの学生は目標意識をしっかり持っており、目標とはっきり関連づけた学問をやっています。
その点日本の学校では、子どもに対して自分の人生目標をどのように設定するかという事を説くことはありません。先生方の中にも、受験などの擬似目標だけで生きてきて、何となく先生になったというような人もいるようですから、無理もありません。
「自分はどういう人間なのか」「人生をどう生きたらいいのだろうか」という事を考える機会が、人生の入り口ではどうしても必要です。この経験が、人生の目標を導くのです。
人生に対する目標を持った人と、持たない人とでは、人生の後半では相当な差がついてしまうはずです。
上記の言葉は
京セラ、KDDIの設立者であり
経営破綻したJALを2年で再生させた
経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。
私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように
人生や会社の未来は
考え方や人生観、在り方、哲学で
決まるのではないかと思い至りました。
これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を
自分自身のために、そしてコンパスの未来のために
全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。
社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み
繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。
代表取締役社長 板橋満彦
出典
『心を高める、経営を伸ばす』
―素晴らしい人生をおくるために―
稲盛和夫著 発行元PHP研究所