ささいなことにも気を込める

正しい判断ができる人は仕事がよくできる人だと言われます。


正しい判断をするには、どういう状況にあるかということを、鋭く観察する必要があります。ものごとの核心に触れるまでの、鋭い観察力がなければならないのです。


この鋭い観察を生むのは、精神の集中です。しかし、急に精神を集中しようと思っても、なかなかできるものではありません。実は集中するということには、習慣性があるのです。ささいなことでも、注意を払って行う習慣がある人は、どんな局面でも集中できるのですが、そういう習慣のない人は、なかなか精神のフォーカスを絞れないのです。


忙しいときにこそ、ささいなことにも気を込めて行うという習慣をつけるべきです。興味がないものでも、努めて意識を向けるということをすべきです。これを「有意注意」といいます。


この日常の有意注意が、「いざ」というときの判断力を左右します。そして、毎日トレーニングされた注意力と洞察力を身につけ、研ぎ澄まされた神経をもって、正しい判断ができる人を、切れ者というのです。



上記の言葉は

京セラ、KDDIの設立者であり

経営破綻したJALを2年で再生させた

経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。



私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように

人生や会社の未来は

考え方や人生観、在り方、哲学で

決まるのではないかと思い至りました。



これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を

自分自身のために、そしてコンパスの未来のために

全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。


社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み

繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。


代表取締役社長 板橋満彦




出典

『心を高める、経営を伸ばす』

―素晴らしい人生をおくるために― 

稲盛和夫著  発行元PHP研究所