自らによりどころを求める


 何か新しい企てを進めようとする場合、どんな苦難が待ち受けていようとも妥協をしないで、自分の正しいと思った道をまっしぐらに歩むことが、非常に大事なのではないでしょうか。 


すなわち、ある種の無頼性です。


無頼漢とは、親に反抗し、体制に反旗を翻し、権力に背を向け、ただ横車を押す人のことを言います。


真の無頼性とは、頼らないことです。つまり世間はこういうものだよとか、ものわかりのいいことを言って、大勢に妥協することではありません。頼らないということは、自由ということなのです。他に頼るのではなく、自分に頼るのです。


自らによりどころを求めることによって、真の創造というものができるのです。あらゆる拘束から離れることによって、自らの信念をどこまでも追求することができ、その姿勢があってはじめて創造性が生まれてくるわけです。


ビジネスにおいても、科学、芸術の世界においても、こういう気迫がないことには、成功はありえないと思います。



上記の言葉は

京セラ、KDDIの設立者であり

経営破綻したJALを2年で再生させた

経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。



私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように

人生や会社の未来は

考え方や人生観、在り方、哲学で

決まるのではないかと思い至りました。



これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を

自分自身のために、そしてコンパスの未来のために

全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。


社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み

繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。


代表取締役社長 板橋満彦




出典

『心を高める、経営を伸ばす』

―素晴らしい人生をおくるために― 

稲盛和夫著  発行元PHP研究所