楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する

新製品開発、新技術開発など新しいことを進めて成功していくのは、まず構想を楽天的に描く人だろうと思います。


つまり、何としてもやり遂げたいという夢と希望をもって、超楽観的に目標設定することが、新しいことに取り組むうえでは、最も大切なことです。


自分で壁をつくってしまっては、夢みたいなことをやろうという気にはなりません。天は無限の可能性を与えているということを信じるのです。それには「できるのだ」と繰り返し自らに言い聞かせ、自らを奮い立たせていかなければなりません。


もちろん、計画の段階では、悲観的に構想を見つめ直す必要があります。悲観的とは、どのくらい難しいのかを慎重に、小心に考え尽くすことです。


そして、この悲観的な要素に対する対策を練った上で、今度は楽観的に行動へ移るのです。実行段階でも悲観的に考えていたのでは、成功への果敢な行動などとれるはずがありません。


新しいことを始めるには、このように頭を切り換えていくか、さもなければ、それぞれの段階に見合った人を配することが必要です。



上記の言葉は

京セラ、KDDIの設立者であり

経営破綻したJALを2年で再生させた

経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。



私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように

人生や会社の未来は

考え方や人生観、在り方、哲学で

決まるのではないかと思い至りました。



これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を

自分自身のために、そしてコンパスの未来のために

全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。


社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み

繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。


代表取締役社長 板橋満彦




出典

『心を高める、経営を伸ばす』

―素晴らしい人生をおくるために― 

稲盛和夫著  発行元PHP研究所