挑戦、チャレンジというのは、快い響きを持った言葉ですが、実は大変な困難と危険を伴います。また、計り知れない労苦と忍耐力、並はずれた努力と、大変な勇気を必要とします。
つまり、リスクに耐えうるだけの裏付け、困難に立ち向かう勇気、苦労もいとわない忍耐努力などの要素を備えてはじめて口にできることなのです。
単に言葉の遊びとして、チャレンジや挑戦ということを、口にしてはならないと思います。このような要素なくしてチャレンジすることを、蛮勇と言います。
企業経営において、チャレンジを続けていくには、このような精神状態が経営者になければなりませんし、どんな危機に遭遇しても、安全に航行できるだけの資金力と、豊かな財務内容が企業に備わっていなければなりません。個人においても挑戦的な姿勢をとるには、何ものにも動じない信念と、ひたむきな日々の努力、そしてそれによって培われた確かな能力が必要です。
覚悟と裏づけを持った者のみに、チャレンジする資格が与えられるのです。
上記の言葉は
京セラ、KDDIの設立者であり
経営破綻したJALを2年で再生させた
経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。
私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように
人生や会社の未来は
考え方や人生観、在り方、哲学で
決まるのではないかと思い至りました。
これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を
自分自身のために、そしてコンパスの未来のために
全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。
社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み
繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。
代表取締役社長 板橋満彦
出典
『心を高める、経営を伸ばす』
―素晴らしい人生をおくるために―
稲盛和夫著 発行元PHP研究所