職場のモラルを体現する


 リーダーは、勇気、潔さを持たねばなりません。


言い換えるならば、リーダーは、決して卑怯であってはいけません。集団のリーダーは、職場のモラルとルールを頭で理解するだけでなく、体現した人でなければならないのです。


リーダーの卑怯な振舞いは、不正な行為を容認する事になり、集団内に混乱を引き起こします。また、部下の信頼と尊敬を失い、職場に欺瞞とモラルの低下をもたらします。


出処進退を明確にし、あやまちがあれば、潔くそれを認め、集団や部下にわびを入れ、決して言い逃れや、言い訳をしてはいけません。


リーダーの一挙手一投足を、部下が見ていることを忘れてはなりません。自分が部下に望むことを、率先垂範、自らが実際に示してこそ、部下の追随があるのです。


リーダーの行為、態度、姿勢は、それが善であれ、悪であれ、本人一人にとどまらず、集団全体に野火のように拡散することを胸に刻むべきです。


集団、それはリーダーを映す鏡なのです。




上記の言葉は

京セラ、KDDIの設立者であり

経営破綻したJALを2年で再生させた

経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。



私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように

人生や会社の未来は

考え方や人生観、在り方、哲学で

決まるのではないかと思い至りました。



これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を

自分自身のために、そしてコンパスの未来のために

全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。


社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み

繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。


代表取締役社長 板橋満彦




出典

『心を高める、経営を伸ばす』

―素晴らしい人生をおくるために― 

稲盛和夫著  発行元PHP研究所