謙虚な姿勢を持つ


 リーダーは、常に謙虚でなければなりません。


権力のある地位についたとたん堕落し、傲慢不遜になる人がいます。このようなリーダーの下では、たとえ一時的に成功したとしても、周囲の協力が得られなくなり、集団が永続的に成長発展していくことはないだろうと思います。


昨今、自己中心の価値観や自己主張を強く持った人が徐々に増えてきており、その結果、彼我の対立、激突が生じています。


一方、相手があって、自己が存在する、あるいは全体の一部として自己を認識するという、日本古来からの考え方があります。このような相対的な立場で、ものごとを認識することによってのみ、集団の融和と平和は保たれ、協調を図ることができるのです。


つまり、リーダーは、このように良き雰囲気、良き社会的土壌を集団の中につくるため、部下があってはじめて自分が存在するという、謙虚な姿勢を持たねばなりません。


このような謙虚な精神を持つリーダーであってこそ、融和と協調の下に、成長発展を続ける集団を築くことが可能となるのです。



上記の言葉は

京セラ、KDDIの設立者であり

経営破綻したJALを2年で再生させた

経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。



私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように

人生や会社の未来は

考え方や人生観、在り方、哲学で

決まるのではないかと思い至りました。



これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を

自分自身のために、そしてコンパスの未来のために

全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。


社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み

繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。


代表取締役社長 板橋満彦




出典

『心を高める、経営を伸ばす』

―素晴らしい人生をおくるために― 

稲盛和夫著  発行元PHP研究所