判断のものさしを備える

 リーダーは毎日、部下から様々なことで相談を受け、決断しています。また家に帰っても、奥さんから相談を受け、判断をしていることでしょう。


判断をするということは、問題を自分の中の”ものさし”と照らし合わせて決めるということです。


しかし中には、ものさしを持ち合わせていない人を見受けます。自分の尺度がないために、世間の常識や先例、他人の助言に自らの判断を委ねてしまっているのです。


また、得手勝手なものさしを持っている人がいます。自分にとって損か得かということが判断の基準なのです。基準は確かに持っているのですが、利己的な判断をしてしまうのです。


人生は、ひとつひとつの判断の集積で成り立っています。正しい判断がなされていれば、素晴らしい人生を送ることができるでしょう。そのためには、ものさしとなるべき哲学を持たねばなりません。


その哲学とは、公正、正義、誠実といった、人間としての道理に基づいた考え方のことをいいます。これを、判断の基準、ひいては人生のものさしとしていかなければなりません。



上記の言葉は

京セラ、KDDIの設立者であり

経営破綻したJALを2年で再生させた

経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。



私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように

人生や会社の未来は

考え方や人生観、在り方、哲学で

決まるのではないかと思い至りました。



これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を

自分自身のために、そしてコンパスの未来のために

全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。


社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み

繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。


代表取締役社長 板橋満彦




出典

『心を高める、経営を伸ばす』

―素晴らしい人生をおくるために― 

稲盛和夫著  発行元PHP研究所