リーダーは、健康にも細心の注意を払わなければなりません。
それは、集団のトップとして決断を下すとき、自分の健康状態によって判断が異なるということでは困るからです。
つまり、ある決断を下すとき、健康を害して体の調子が悪ければ、体力がついていきそうにないので、本来とるべき道とは異なる方向に決断を下すということがあるからです。
このリーダーの私心が、集団を間違った方向へ導き、集団を不幸にさせるのです。
極論すれば、リーダーは、自分の健康、体力に気を使わざるを得なくなったときには、もうその座を降りるべきだというくらいに私は思っています。その瞬間から公正で正しい判断はできない可能性があるからです。
長年の経験や知識を生かすならば、スタッフとして果たすことが可能です。
リーダーは、公明にして正大、誠実なる心を持って、判断ができ、決断を下すことのできる人、言い換えれば、いささかの私心もはさみこまない精神と健康な肉体を備えた人でなければならないのです。
上記の言葉は
京セラ、KDDIの設立者であり
経営破綻したJALを2年で再生させた
経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。
私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように
人生や会社の未来は
考え方や人生観、在り方、哲学で
決まるのではないかと思い至りました。
これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を
自分自身のために、そしてコンパスの未来のために
全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。
社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み
繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。
代表取締役社長 板橋満彦
出典
『心を高める、経営を伸ばす』
―素晴らしい人生をおくるために―
稲盛和夫著 発行元PHP研究所