リーダーともなれば、忙しいとは思いますが、ぜひ自分を磨くようにしてほしいのです。
仕事に一生懸命励むのは素晴らしいことなのですが、それだけでは人間的にも技能的にも、職場のレベルに留まり、世間に通じない人間になってしまいます。
また世間を見る目がないために、相対的な、相手があっての自分という立場を見失ってしまうのです。相手との関係で、自分の認識がクリアーになっていくということを知らないために、独善的なドグマを形成してしまってはいないでしょうか。
仕事を一生懸命にしているから、立派なリーダーというのではなく、人間性、技能、見識を幅広く備えたリーダーであるべきです。
休日に書店に入って、タイトルをながめただけでも、自分が読むべきだと思う本はいくらでも出てくるはずです。月に2〜3冊くらいは、自分を向上させるために本を読むようにし、人間を作っていくよう心がけることが必要です。
自分自身を高め、磨くことも、リーダーが自ら取り組むべき仕事のひとつです。
上記の言葉は
京セラ、KDDIの設立者であり
経営破綻したJALを2年で再生させた
経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。
私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように
人生や会社の未来は
考え方や人生観、在り方、哲学で
決まるのではないかと思い至りました。
これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を
自分自身のために、そしてコンパスの未来のために
全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。
社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み
繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。
代表取締役社長 板橋満彦
出典
『心を高める、経営を伸ばす』
―素晴らしい人生をおくるために―
稲盛和夫著 発行元PHP研究所