会社がいかにあるべきかということについては、様々な議論があります。しかしその場合に、「どういう会社にしたいのか」という企業としての目標を抜きにしては何も語れません。
もし、それが「ナンバーワンをめざす」というような高い目標であるなら、それに至るプロセスも尋常ではないはずです。
企業経営を左右する要素には、見える部分と見えない部分があります。見える部分というのは、物理的に計算できる、資金力、技術開発力、機械設備などですが、見えない部分とは、企業のトップ及び従業員がかもし出す社風、哲学、理念などを言います。
これらすべてが高い目標を達成するために機能するものでなければなりません。ナンバーワンの企業を目指すならば、(企業哲学、行動指針においても)超一流のものが求められるはずです。それは、経営者や従業員にとって、おそらく窮屈な思いをするものかもしれません。厳しい生き方を要求されるかもしれません。
「一流の会社にしたい」「立派な会社で働きたい」と考えるならば、それにふさわしいプロセスがあり、経営者を含め、個々の社員にも自ずから果たすべき義務が生じることを忘れてはなりません。
上記の言葉は
京セラ、KDDIの設立者であり
経営破綻したJALを2年で再生させた
経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。
私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように
人生や会社の未来は
考え方や人生観、在り方、哲学で
決まるのではないかと思い至りました。
これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を
自分自身のために、そしてコンパスの未来のために
全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。
社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み
繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。
代表取締役社長 板橋満彦
出典
『心を高める、経営を伸ばす』
―素晴らしい人生をおくるために―
稲盛和夫著 発行元PHP研究所