今日を懸命に生きる


私は、長期の経営計画を立てたことはありません。今日のことさえうまくいかず、明日も分からないのに、十年先が見えるわけがないと思っていたからです。


そのため私は、今日一日を一生懸命に過ごそう、そして今日一日一生懸命に仕事をし、さらに工夫を重ねれば、明日が見えてくるだろうと考えてきました。そして、その一日の連続が、五年たち、十年たつと、大きな成果になっているだろうというように考えたのです。


どうなるか分からない先のことを言うよりは、今日一日をパーフェクトに生きることの方が大事だという考えで、私は今まで研究をし、経営を行ってきました。


その結果、私は「今日を完全に生きれば、明日が見える」ということを断言することができます。逆説的ですが、この生き方を三十年も続けてきますと、先の変化が見えてきたのです。


これも、「一芸に秀でれば、すべてに通じる」ということなのでしょう。つまり、一生懸命生きることで万般に通じるものを体得することができるのです。将来を見通すということは、今日を生きることの延長線上にしかないのです。



上記の言葉は

京セラ、KDDIの設立者であり

経営破綻したJALを2年で再生させた

経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。



私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように

人生や会社の未来は

考え方や人生観、在り方、哲学で

決まるのではないかと思い至りました。



これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を

自分自身のために、そしてコンパスの未来のために

全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。


社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み

繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。


代表取締役社長 板橋満彦




出典

『心を高める、経営を伸ばす』

―素晴らしい人生をおくるために― 

稲盛和夫著  発行元PHP研究所