夢を描き続ける


私は自分を、”夢見る夢夫”と呼んでいます。


途方もない夢を描く癖があるからです。際限のない夢を次から次へと描いて、想像の中で事業を展開していくのです。


すぐには夢を実行に移しません。頭の中で猛烈に描き続けるのです。実際には手を出さないで、一年も二年も夢のシミュレーションを続けるのです。これは、強い願望と置き換えてもいいでしょう。


すると、遊んでいるときでも、願望が頭の中に入っていますので、たとえば、町を歩くときでも、自分の考えていることに関連するものが、強烈な印象で飛び込んできます。あるいは、宴席の場でも、夢の実現に欠かせない、自分が欲しいという人材が目に留まることがあります。もし、強い願望がなければ、これらはただ通り過ぎていったものかもしれません。


何でもない現象の中に、素晴らしいチャンスが潜んでいます。しかし、それは、強烈な目的意識を持った人の目にしか映らないものなのです。


目的意識のない、うつろな目には、どんな素晴らしいチャンスも見えることはありません。



上記の言葉は

京セラ、KDDIの設立者であり

経営破綻したJALを2年で再生させた

経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。



私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように

人生や会社の未来は

考え方や人生観、在り方、哲学で

決まるのではないかと思い至りました。



これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を

自分自身のために、そしてコンパスの未来のために

全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。


社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み

繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。


代表取締役社長 板橋満彦




出典

『心を高める、経営を伸ばす』

―素晴らしい人生をおくるために― 

稲盛和夫著  発行元PHP研究所