「働く」ということは、どういうことなのでしょうか。
自分が生活をしていくために、あるいは家族を養うために必要なお金を稼ぐ、というのが働くことの第一義です。
しかし、自分が大資産家に生まれ、働く必要がないとしたらどうでしょう。たまにならいいかもしれませんが、毎日ゴロゴロしていたら嫌になってくるだろうと思います。人間は単に給料をもらうために働くというだけではなさそうです。精神的な充実感、言葉を換えますと、働くことに生きがいを求めるようです。
また、仕事をするということは、長時間にわたり集中力を要し、つらいことです。これを義務感だけでやっていますと、ますますつらくなってきます。義務感だけで、何十年も働くことは堪えられないことです。
つらい仕事を生きがいのある仕事に変えていくことが必要です。それには仕事を好きになることです。好きだと自分自身に言い聞かせ、自分の心をそのように誘導していくことしかないのです。
生涯を通じて打ち込める仕事を持てるかどうかで、人生の幸不幸が決まります。働く意義について、問い直してみることが必要です。
上記の言葉は
京セラ、KDDIの設立者であり
経営破綻したJALを2年で再生させた
経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。
私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように
人生や会社の未来は
考え方や人生観、在り方、哲学で
決まるのではないかと思い至りました。
これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を
自分自身のために、そしてコンパスの未来のために
全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。
社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み
繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。
代表取締役社長 板橋満彦
出典
『心を高める、経営を伸ばす』
―素晴らしい人生をおくるために―
稲盛和夫著 発行元PHP研究所