未来を開く

 明治維新のように、大きな変動が予想される時代には、それにふさわしい若い力が、勇気と自信を持って台頭してこなければ将来はありません。


しかし、ただ若いだけで、その特典が自動的に与えられるわけではありません。未来を開くのは、どんな若者でしょうか。


職場においても、見識を持ち、積極的に意見を述べ、次から次へと上司に提案し、自分がこの職場、この企業を改善するのだという意気に燃えた人であろうと思います。


また、そのような若者は、よく勉強もしますし、透明なまでに素直な心の持ち主であって、ひねくれたり、ニヒルであったり、文句のための文句を言うような人間ではないはずです。


加えて、自己犠牲の精神を持っていなければなりません。自分だけが楽をし、いい目にあおうというつもりで提案し、意見を述べてみても、誰も聞く耳を持ってはくれません。


そして何よりも大切なのが、強烈な意志です。体を張って、命を捨ててかかるくらいの気構えがなければ、決して人を動かせるはずもなく、改革らしい改革などできるわけがありません。

 


上記の言葉は

京セラ、KDDIの設立者であり

経営破綻したJALを2年で再生させた

経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。



私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように

人生や会社の未来は考え方や人生観、在り方、哲学で

決まるのではないかと思い至りました。


これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を

自分自身のために、そしてコンパスの未来のために

全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。


社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み

繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。


代表取締役社長 板橋満彦




出典

『心を高める、経営を伸ばす』

―素晴らしい人生をおくるために― 

稲盛和夫著  発行元PHP研究所