信じられる人間関係がなければ、企業経営は成り立ちません。
では、信じあえる人間関係とは、どのようにしてできるのでしょうか。私は、最初、信じられる仲間を作ろうと思いました。つまり、自分の外に、信頼関係を求めたのです。しかし、そうではありませんでした。自分自身の心が、誰からも信じてもらえるようなものでなければ、信じあえる人たちは集まってこないのだと気づきました。信じられる人間関係とは、自分の心の裏返しだったのです。
私も人に裏切られたことは、何回もあります。しかし、それでも構いません。人を徹底して信じていこうと考えています。自分自身の心が相手の信頼に足る心であるかどうかということを、常に自問自答しながら、自分の心をより良いものに高めていこうと思うのです。
たとえ、常に自分が損をしたとしても、人を信じていく、その中でしか信頼関係は生まれません。
信頼とは、外に求めるのではなく、自らの心の内に求めるものなのです。
上記の言葉は
京セラ、KDDIの設立者であり
経営破綻したJALを2年で再生させた
経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏の言葉です。
私は稲盛氏が多くの著書で伝えているように
人生や会社の未来は
考え方や人生観、在り方、哲学で
決まるのではないかと思い至りました。
これから毎日、稲盛氏のことば(哲学)を
自分自身のために、そしてコンパスの未来のために
全社員と共有したいと思い、ここに掲載することにします。
社員の皆さんも毎朝始業前に、このことば(哲学)を読み
繰り返し腑に落とし、自分自身の生き方としていってほしいと思います。
代表取締役社長 板橋満彦
出典
『心を高める、経営を伸ばす』
―素晴らしい人生をおくるために―
稲盛和夫著 発行元PHP研究所